火事から自分と家族を守ろう!知っておくべき最新の火災知識

令和6年版消防白書(総務省消防庁)の最新データによると、令和5年(2023年)中の住宅火災による死者数は1,023人で、そのうち65歳以上の高齢者が762人と全体の74.5%を占めています。 FDMA
また、住宅火災の死者を時間帯別にみると、深夜0時から6時までと夕方18時から20時の時間帯に多く発生しており、死に至った経過で最も多いのは「逃げ遅れ」の415人です。 FDMA
特に81歳以上の層は、全年齢平均の4.0倍もの火災死亡リスクがあります。 FDMA高齢になるほど、火災に気づくのが遅れ、逃げるのに時間がかかってしまうことが大きな要因です。
なぜ高齢者は逃げ遅れるのか
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」——徳川家康の家臣・本多重次が戦場から妻に送ったとされる日本一短い手紙です。「まず火の用心」。昔から火事は最も身近で怖い災害のひとつでした。
現代でも状況は変わりません。特に高齢者は睡眠が深い深夜に火災に気づきにくく、逃げる速度も落ちてしまいます。
予防①:住宅用火災警報器の設置
2011年6月から、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。まだ設置していない方は、ホームセンターでも購入できますので必ず設置してください。
取り付けの注意点:
- **プロパンガス(LPガス)**は空気より重いため、床面付近に設置
- 都市ガスは空気より軽いため、天井面付近に設置
- 電池交換の際は、機器ごと新品に交換するのがおすすめです(故障で作動しないと意味がありません)
予防②:消火器の準備
家庭用にはABC消火器がおすすめです。ただし、家庭用消火器の噴射時間は10〜15秒、噴射距離は3〜4mと短いことを覚えておいてください。最近は「投げるだけで消火できる消火器」なども市販されています。
対策:火災が発生したら
火災を発見したら「通報・消火・避難」の3つが基本行動です。状況によって優先順位は変わりますが、最も大切なのは初期消火の限界を知ることです。
炎が天井に達したら、消火をやめて即座に避難してください。
煙の中での避難方法
煙は上から下へ層をなして降りてきます。床すれすれの空気が最も安全です。
- あごを床につけるようにし、肘まで床につけ、足だけで前進する
- 階段では段の角(コーナー)に空気が残るため、苦しくなったらそこで吸って進む
- 今いる部屋に空気が残っている場合は、ポリ袋に空気を入れて吸いながら避難する方法もあります
マンションの場合の注意点
- 玄関から出られない場合はベランダから避難
- 下の階へのハッチ(脱出口)の場所を事前に確認しておく
- ベランダの仕切り板は蹴破れる構造になっています
- ハッチの上や周囲に物を置かないようにしましょう(ベランダは共有部分です)
- 防火シャッターが下りている場合は、近くにあるくぐり扉を使い、必ず扉を閉めて避難
最後に大切な2つのこと
「絶対にあきらめない!」そして「避難後は絶対に戻らない!」
命を守るために、今日から家族で火災時の行動を話し合っておきましょう。
市民住まい向上委員会では、防犯・防災に関する講座・ご相談を承っています。お気軽にお問い合わせください。
『一般社団法人市民住まい向上委員会 矢野克己』


